躁鬱病を治すために診断し、薬で治療を行なう方法

重大な役割を果たす

顔を押さえる男性

変化のストレス

精神的な病と体は密接に繋がっている。人の感情の一部を司っているのは神経であり、その神経の中を行き来している神経伝達物質である。このバランスによって人は悲しんだり喜んだりといった感情を生まれさせることができる。心や魂はどこにあるのかといった問題は昔から宗教や哲学などで取り沙汰されてきたが、その心の動きの一端は少なくとも体と繋がっている。しかし、大きなストレスがかかってしまうと、こうした動きが鈍くなることがある。親しい人を亡くすことは一つの大きな悲しい出来事でもあり、多くの人がこうした事態に乗り越えられずに過ごすこともある。それとは別に、とても嬉しいことでも大きなストレスになることがある。結婚や進学など、大きく環境が変化するときにこうした事態が起こりがちである。

バランスを取り戻す

ストレスにもともと弱い性質がある人は、精神疾患にもかかってしまいがちになる。心身にストレスが掛かり過ぎると、身体にも影響を及ぼす。特に影響がもたらされやすいのは、神経系である。ホルモンには落ち着きを感じさせるものと、高揚感や興奮、やる気を感じさせるものがある。このやる気が生じなくなってしまうのがうつ病である。体の中にはセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンというものがあり、これらが内臓や神経、感情を動かしている。これらのバランスが崩れてしまうと精神疾患になりやすいということが分かっているので、薬でこうしたホルモンを調節する試みがなされている。

うつ病と躁鬱病、どんな点に違いがあるのか

 躁鬱病は双極性障害とも呼ばれ、1型と2型に分かれます。1型は夜眠らない、極端に高額な買い物をすると言った、病的な躁状態を示します。が、2型の軽躁状態ではエネルギッシュになったとは感じますが、病気であるという自覚はない場合が多いです。  2型の躁鬱病はうつ状態になって初めて受診する人がほとんどなので、うつ病と間違われやすいという特徴があります。ここで問題となるのは、躁鬱病には抗うつ薬が効かないことが多い、ということなのです。ことに三環系の古いタイプの抗うつ薬を飲むと、返って悪化することがたびたびあります。  躁鬱病の服薬治療をする時には、前提として正しく診断されるということが絶対条件です。それには患者の状態、うつ状態の時だけでなく普段の状態を含めて、医師に正確に伝える必要があるのです。  鬱かな、と思って受診する時にも、出来れば自分一人だけではなく、誰か身近な人に付いて行ってもらいましょう。躁鬱病から自分を守る第一歩として。

薬を飲む上で気を付けたいことは

 躁鬱病の薬物療法は気分安定薬、抗精神病薬、睡眠薬などを状況に応じて組み合わせて行うことが基本になります。  中でも気分安定薬でるリーマス(リチウム)は、精神安定効果が高いことで知られており、広く使用されています。優れた治療薬のリーマスですが、服用する量が少ないと効果が出ない、しかし多すぎると中毒を起こすなどの副作用が激しいという難しい点も持っています。なので、血中濃度を測り、管理する必要があるのです。  そのようなことから、躁鬱病は定期的な通院治療を余儀なくされることが珍しくありません。しかし、躁鬱病の患者さんはうつ状態の時には病気を意識しますが、それが終わると病気が治ったものと勘違いして、勝手に服薬を止めてしまったりすることがあるのです。  躁鬱病は一過性であるうつ病と違って、再発し、繰り返しやすいという特徴を持っています。医師の判断に従って、根気よく治療を続けましょう。本来の生活を続けていくために。

治療方法

ベンチに座っている女性

躁鬱病の治療方法としては、薬物療法が中心となる。うつ気分を治すものと、躁状態を抑えるものといった両極端な役割を持つ治療法になる。そして、再発を予防することも大事な経過観察である。

副作用の検査

錠剤と粉末

躁鬱病の薬は体に良い影響を与える一方、副作用を生じさせることもある。治療を行い、体の健康を保つために、コントロールしながら行なうことが大事となり、血液検査も行われる。

行き来する症状

中身が零れているカプセル

躁鬱病は気分障害ともいわれるものである。うつ病の場合は症状として気分の落ち込みがみられるが、この病の場合は気分によっても変わることでこういった呼び方がされている。このため、うつ病の薬とも違うものが必要となる。

診断方法

伏し目がちの女性

うつ病や統合失調症、躁鬱病を診断し、正しい薬を使用するためには、正しく検査したいものである。家族としても、診断や検査方法について知ることができれば、安心して治療に臨むことができる。